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月 (暦)[つき]
月(つき、がつ、げつ、)は、時間の単位の一つ。年と日の中間にある単位で〔岡田ら (1994)、pp.70-72、四季と暦、月と暦〕、一年を12分した日数である。現在世界で標準的に用いられるグレゴリオ暦〔佐藤 (2009)、pp.77-81、世界統一暦の試み〕は修正元のユリウス暦の月を汲み、1か月の日数は30もしくは31日を基本とし、2月のみ通常は28日、4年に1度(ただし400年間に3回例外を置く)の閏年には29日としている〔池内 (1999)、3.俺は北極星のように不動だ、pp.44-47、改暦の歴史〕。 == 概念 == 時間単位の「月」は、日次経過を知る際に天体の月の相(満ち欠け)の様子を見ることで容易に認識できることから生じた。新月から次の新月までの周期を指す1朔望月が約29.530 589日であることから30日(大の月)もしくは29日(小の月)を1か月としていた〔青木 (1982)、序章 月と時、pp.1-2、月のみちかけ〕。この周期単位を用いる太陰暦では、1年は約354.4日となってしまい、季節の循環を司る太陽が天球を一巡する周期である365.2422日と比べて、三年で1か月程度ずれが積み重なる。このため、閏月を適宜加える太陰太陽暦が作られた〔青木 (1982)、序章 月と時、pp.3-4、太陰太陽暦〕。しかし、どのように閏月を設定すべきかという置閏法の問題が残った〔。一年を太陽の運行から定める太陽暦は、ナイル川の氾濫が太陽年の周期で起こる古代エジプトで発明され、古代ローマのユリウス暦に取り込まれてヨーロッパに広まり、改暦を経たグレゴリオ暦として世界中に広まり、時間の「月」はその基準を天体の月から太陽へ移されることになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「月 (暦)」の詳細全文を読む
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